若手社員が飲み会に出席したくない理由とは？

今日のポイント

「飲み会で何を話せばいいのかわからない」
と悩んでいませんか？

困ったときは、相手にしゃべってもらいましょう！

10年来担当させていただいている
官公庁さまの中間管理職対象の研修をしてきました。
いつもご指名くださり、ありがたい限りです。

タイトルは
「コンプライアンスとコミュニケーション」
の２本立てです。

私なんぞがコンプライアンスなんて…とも思うのですが、
私が行うコンプライアンス研修は、

・社会人のマナーとして覚えておくべきこと
・それを覚え、円滑な職場のコミュニケーションに結びつける

というものです。

専門的な内容は、専門家にお任せいたします。

専門じゃないのに
浅い経験で研修を行うのは
クライアント様と受講生に対し
無責任だと思うからです。
（研修会社を選ぶとき気をつけてください）

私が担うのは、
「社会人のマナーとしてのコンプライアンス」
です。

前半はコンプライアンス。
後半はコミュニケーションを行いました。

●コミュニケーション研修の内容

・傾聴を意識して相談を受ける
・要点を要約する
・「認める」「ほめる」をみつけ言葉で伝える

をロールプレイングしました。

10分間、相談者は自分の悩みを話します。
上司役は「聴く」に徹します。
出来るだけアドバイスはしません。

最初、「え～10分も話す内容なんてないよ～」
とダジャレとも聞こえる愚痴を言っていました。

しかし、始まってみると…

上司役は、聴く、うなずく、繰り返す、質問を入れる
共感するなどのスキルをふんだんに使い、
あっという間に10分が経ちました。

「意外と短い。まだ、話せる」
「もう少し、話したい」

という、感想です。
採点してもらい、良い点・改善点を伝えてもらいました。

相談者役からは
「もっと、こっちを見てほしかった」
「アドバイスもいいけど、もう少し聴いてほしい」

頭でわかっていても、
いざやってみるといつもの癖が出てくるようですね。

満足度の高かった相談者役の感想は
「私をしっかり見てくれた」
「よく頷いて、時々質問してくれた」
「共感してくれたので話しやすい」

と言っていました。
やはり、共感は大切なスキルです。

そして、相談内容は

「若手が飲み会に参加してくれない」

「若手とのコミュニケーションが難しい」

がとても多かった！

私が指定したものではなく、
「個人のリアルな悩みでお願いします」

と指示していますので、本気の悩みです。

お互いに悩んでいらっしゃるので
「話を聴いてもらった満足感」はありますが、結論は出ていません。

最後に私の経験談をお話しいたしました。

私、若手の研修も数多、担当しております。

休憩時間に雑談をするのが好きです。

若手が飲み会に参加したくない訳をきいてみると…

第３位　お酒が飲めない（ビールが飲めない）
理由：苦いものが嫌いなので、酒が飲めない
　　　最初からカクテルを頼んだら嫌な顔をされたから　等

　
第２位　時間がもったいない
理由：楽しくないし、好き嫌いがあって食べられない
　　　会社の愚痴ばかり言っていて、嫌な気持ちになる
そんなところに行くのは時間とお金がもったいない

第１位　何を話せばいいかわからない
理由：父親世代と話したことがない
　　　敬語で話ができない。タメ口は失礼だから話せない。
　　　カラオケで歌う曲がわからない

これらをお伝えしましたら、
皆さん、妙に納得なさっていました。

わからないから、楽しくないのです。
愚痴を聞きたくないのです。
だから「出たくない」のです。

で、対策としては…
「皆さんから、質問してあげてください」

といっても…、
その質問がわからないですよね。

「地元はどこだった？」

「大学時代、どんなバイトしたの？」

「この前の案件、どうだった？ちょっと難しかったかな？」

「うちの子どもがYouTubeにハマって
いるんだけど、◇◇君も見るかい？」

「休みの日って、どんなことしてるの？」

と話しかけてみてはいかがですか？とご提案いたしました。

皆さん、大きく頷いていました。
メモを取る方もいました。

次の飲み会で、実践してもらえると嬉しいです。

今日のまとめ◆◆◆◆◆◆◆◆

ちょっとしたきっかけで飲み会は楽しくなる！

まずは、上司から声をかけてみましょう。
「最近、どう？」
「新しい部署、慣れてきたかい？」

飲み会の誘いを渋っていたら
「あ、お酒ダメなの？ソフトドリンクでもいいんだよ」

退屈そうな顔をしている部下がいたら
「仕事は慣れたかい？」
「いつも机の上をきれいに整理整頓してるね」

など、気負わずに声をかけてみましょう。