そのマネージャー、ちょっと頑張りすぎていませんか?

そのマネージャー、ちょっと頑張りすぎていませんか?

近年の研修に登壇して感じること

 

 

新人研修に講師として登壇するとよく感じますが、
中間管理職のコミュニケーション研修やマネジメントサポートでも言われます。

 

「私は◆◆と思い、そうしたのですが正しいのでしょうか?正解を教えてください」

「前は〇〇と習いました。今回のとは違います。どちらが正しいのでしょうか?」

 

 

皆さんは、部下にそのように言われていませんか?

 

 

 

 

正解を欲しがる人達

経験がなく、
自信がない新卒採用の子たちならまだわかるのですが、
いい大人も質問してきます。

 

それがなぜかと考えたとき…
このような仮説が浮かびます。

 

新卒採用の子たちの場合は
今までの学習環境が「正解は1つ」「正解ルートは最短」で教わってきている傾向にあります。

そして、間違いを許さない雰囲気
「自分をよく見せる」雰囲気の中で育ってきているという環境。

 

なので、その思考で物事を考え判断する癖がついているのではないか?
という仮説です。

 

偏った情報
少ない経験
少ない人付き合い

若い子全体に蔓延している
「間違いが許されないと感じる世の中」への恐怖

のような気がしています。

 

質問してくるだけ「〇」と思うようになりました。

 

このような質問を受けたときには

「合っていますよ。この場合の正解は◆◆です。
でも、状況や相手によっては若干変わることもあります。
なので、基本をきちんと身に着けてください」

と、答えたり

「両方が正解です。
なぜなら、〇〇は▽▽の場合はOKだからです。
でも、お客様が変われば回答も変わります。
お客様の数だけ正解があることもありますから、
『正解は1つしかない』
と、思い込むのは危険です」

と、答えることもあります。

 

 

 

 

先輩社員(中間管理職)の場合

 

多くの場合、“こんな時代になるなんて💦難しい!”と思っているからです。

「見て覚えて、気づきなさい、常識でしょう!」

そんな文化の中で育ってきた人が、「指導」「組織の要」的な立場になっている。

でも、
「できる人」=「指導やマネジメントができる人」ではありません。

 

では、当時の上司に言われたようなマインドや言葉で
今の部下を指導していいでしょうか?

答えは「✕」です。

 

今や、
「多様性」やら
「コンプライアンス」やら
「ハラスメント」やらで
何を言っていいのか?

昔の〇は全て今の✕なのか?

世の中、キレイごとだけじゃないのに!
でも、『これを言ったらマズいのでは?』

 

と、葛藤しています。

 

 

 

このような時代背景で
判断基準がわからなくなっているのです。

そして、それを相談したくても
相談する相手が見当たりません。

 

小さな会社なら
社長に相談したくても、
社長もどう言ったらいいのかわからないこともありますし

他の仕事が立て込んでいて
話を聴きたくても聞く時間が取れないこともあります。

 

そうすると…
優秀な管理職的な社員は独りで抱え込み

体調を崩すか
気持ちが病むか
その前に辞めるか

割り切ってしまい、優秀な仕事をしなくなるか…

いずれにしても、会社にとっていいことはないのです。

 

 

 

 

今こそ必要なのは、「あり方の相談役」

 

管理職は、ただ“指示を出す人”ではありません。

部下にとっては“道しるべ”であり、
チームにとっては“空気をつくる人”でもあります。

だからこそ大切なのは、「どう在りたいか」
どんな視点を持ち、どう人と向き合っていくのか?

 

でも、
それを自分ひとりで見つけていけと言うのは
酷な話です。

 

「教わってこなかった」人に、
「教える立場」を任せる今の時代。

彼らが迷わないはずがありません。

だからこそ必要なのが、“支え” 相談できる相手なのです。

 

誰かがそっと背中を押してくれること。
判断を整理し、自信につなげてくれること。
その支えがあるかどうかで、管理職のパフォーマンスは大きく変わります。

 

 

 

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管理職が変わるとこんな変化が…

 

実際に私が関わっている会社でも、
管理職の「在り方」に向き合うことで、こんな変化が起きました。

・お互いの役割を認め合い、支え合うチームができた
・目標に向かって、前向きに仕事を進める空気が生まれた
・社内の会話が増え、笑顔が見えるようになった

 

この“変化”は、偶然ではありません。
「人を支える仕組み」をつくった結果なんです。

 

社長、社員は変われます!

管理職は、もっと輝けます。
でも、そのためには、環境が必要なんです。
メンターという存在が、道を照らし、成長の加速装置になるんです。

 

マネージャーが輝くと社長の仕事が楽になります。
会社の未来が変わります。

まずは、管理職を一人にしないことから始めてみませんか?

 

 

 

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ビジネスコミュニケーション ビズコム

「人育ての専門家」
社員を育てて次のステージを目指すひとり社長の相談役

﨑野 希実子